2日は「ハブの日」。特定外来生物の毒蛇「タイワンハブ」が昨年、やんばる地域の沖縄県大宜味村と東村で2件見つかったことが分かった。
そのうち1件の発見場所は本島では過去最北。県環境科学センターは「北に分布を広げている可能性が高い。見つけたら情報を寄せてほしい」と呼びかけている。(社会部・塩入雄一郎)
 同センターによると、昨年10月19日に東村慶佐次、同29日に大宜味村田港でロードキルに遭ったとみられる死骸を住民が見つけ、回収した。定着しているかどうかは分からないという。
 やんばるやその周辺では2021年に大宜味村津波で、19年には東村有銘と名護市源河でそれぞれ1個体が捕獲されている。大宜味村田港の発見場所はそれより北側という。
 中国南部や台湾などを原産とするタイワンハブは、1970~90年代に「ハブとマングースの決闘ショー」などで本島北部へ持ち込まれた。その後、脱走や遺棄などで野生化した可能性が高いという。
 県薬務生活衛生課によると、市町村による昨年のタイワンハブ駆除数は3455匹と、在来種のハブの駆除数を上回る。本部町(1747匹)が最も多く、名護市(906匹)、今帰仁村(498匹)、恩納村(236匹)、読谷村(62匹)と続いた。
 県自然保護課は、タイワンハブが名護市から読谷村にかけて定着しているとみており、今後やんばる地域にも定着する恐れがあるとして情報提供を呼びかけている。
情報は各市町村や県自然保護課、県環境科学センターへ。
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