治療を希望する患者家族に150億円の治療費を提示し、不敵な笑みを浮かべるブラック・ジャック。本作品『こっぱみじん』が発表された1975年当時は150億円も300億円くらいの感覚でしょうか?
無免許医ですが、誰もがその腕の確かさを認める天才外科医、ブラック・ジャックはフリーランスのもぐり医師として世界各地で活躍、大枚を稼いでいます。
彼はなぜ、このような法外な治療費を請求する医師となったのでしょうか?(沖縄美ら島財団学芸員・渡久地雅代)
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「手塚治虫 ブラック・ジャック展」が9月15日まで、県立博物館・美術館で開かれている。連載当時から現在に至るまで、多くの読者を引きつける主人公の魅力を、印象的なストーリーや言葉とともに担当学芸員が紹介する。