集落の繁栄や安寧、健康を祈願する行事で、東西(雄雌)それぞれ長さ30メートルの綱から4本ずつの手綱計8本が伸びていることからタコ綱と呼ばれる。
7月上旬に金武町屋嘉産のわら、2トントラック3台分が公民館に運び込まれ、綱打ちが始まった。
29日は午前中に女性たちがわらから不要な物を取り除き綱を強くするシービ抜きをし、夕方から男性たちが綱打ちをした。
古老たちが若い人たちに綱打ちを指導。実行委員長の大城秀司自治会長は「平敷屋区タコ綱引きには千人ぐらいが集まる。先輩たちから綱打ちなど伝統を引き継いで、若い青年会員などにつないでいきたい」と話した。
青年会長の安里大弥さん(25)は「いろいろ教えてもらっている。多くの区民が参加して、地域の繁栄を願って行う伝統行事を大切に引き継いでいく」と汗を流していた。(与古田徳造通信員)