沖縄総合事務局の発注で首里城正殿の復元に取り組む清水建設・國場組・大米建設の共同企業体(JV)は6日、外観の復元が完了した正殿を報道陣に公開した。作業現場を覆っていた素屋根の屋根部分の解体が進み、8月下旬から壁部分が撤去され始めると、来場者も徐々に正殿を目にすることができる。
10月末には素屋根が完全に撤去され、正殿の全貌が現れる。

外観の復元が完了し、鮮やかな色彩の輝きを取り戻した首里城正殿=6日、那覇市・首里城公園(銘苅一哲撮影)
 
 素屋根の屋根部分が撤去され、正殿が初めて真夏の沖縄の太陽に照らされた。金龍が巻き付く朱色の向拝柱、県内の天然由来の赤色顔料「久志間切弁柄(くしまぎりべんがら)」で深みのある赤を再現した外壁、約6万枚の瓦とその上に設置された「龍頭棟飾(りゅうとうむなかざり)」など鮮やかな色彩をまとった正殿が姿を現した。

外観の復元が完了し、太陽に照らされる首里城正殿=6日、沖縄県那覇市・首里城公園(銘苅一哲撮影)

 正殿内では内部の塗装やスプリンクラーなどの設置が進められ、素屋根の撤去後は正殿左右の廊下部分の復元に着手する。
 清水建設沖縄営業所の川上広行上席エンジニアは「平成の復元にも関わり、再び正殿の姿を目にするのは感慨深い」と話し、「見せる復興」に協力しながら2026年秋の完成を目指す考えを語った。(政経部・銘苅一哲)

約6万枚の瓦が並ぶ屋根。正面には「龍頭棟飾」が設置されている=6日、那覇市・首里城公園(銘苅一哲撮影)
復元された首里城正殿の壁は、県内の天然由来の赤色顔料「久志間切弁柄」を使用。深みのある琉球の赤を再現した=6日、那覇市・首里城公園(銘苅一哲撮影)

首里城正殿の外観、復元が完了 10月末にも全貌お目見え 【写...の画像はこちら >>
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首里城正殿の外観、復元が完了 10月末にも全貌お目見え 【写真多数・動画あり】
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