沖縄美ら島財団総合研究所と東京大学の研究グループは7日、うるま市沖で2013年に採取したサンゴの標本が新種だったと発表した。宝石サンゴの一種で和名を「リュウキュウサンゴ」と名付けた。
県内で宝石サンゴの新種が発見されたのは初めて。
 日本動物分類学会誌「Species Diversity」に7日付で論文が掲載された。
 網を使った採取調査で水深860メートルの海底から見つかった。高さ15センチ、幅10センチ程度で平面上に規則的に広がっている。「イボ」が多く、組織内の骨片の大きさや形がこれまでに記録されている種類と異なっているという。
 県内で初めて見つかったことと、全体の鮮やかな色彩を赤い首里城に見立て命名した。研究の中心となった沖縄美ら島財団総合研究所の野中正法統括は「沖縄の深海はまだまだ調査されておらず、生物の解明は一歩一歩が重要になる」と話した。(社会部・塩入雄一郎)
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