車輪を一つ欠いたまま米軍嘉手納基地に緊急着陸したF15E戦闘機の同型機2機が8日午前、トラブル発生後初めて飛行する様子が確認された。沖縄市、嘉手納町、北谷町でつくる「嘉手納飛行場に関する三市町連絡協議会」(三連協)によると、地元自治体に対し、トラブルの原因や再発防止策に関する詳細な説明がないまま、飛行が再開された。

 嘉手納基地の第18航空団は6日の発表で「同基地に駐留する全ての同型機は安全点検後、早期に飛行再開する」との方針を示していた。
 北谷町の渡久地政志町長は「詳細な説明がないまま飛行が再開された。三連協として抗議して説明を求めていく」と話した。三連協は、文書による米軍への抗議を検討している。 
 嘉手納基地に暫定配備されているF15Eは4日、車輪の一つを失った状態で着陸。第18航空団によると、欠落した車輪は飛行中に外れ、インド洋にある米海軍のディエゴ・ガルシア支援施設の飛行場で回収された。
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嘉手納基地のF15E戦闘機、飛行再開 車輪欠落機の同型2機 原因の説明なし
トラブル発生後、初の飛行訓練を行うF15E戦闘機=8日、嘉手納基地周辺上空
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