沖縄県の陸上自衛隊宮古島駐屯地司令の比嘉隼人警備隊長が訓練を監視していた市民を恫喝(どうかつ)した問題で「ミサイル基地いらない宮古島住民連絡会」の清水早子共同代表らが9日、同駐屯地を訪ね、比嘉警備隊長との面談と謝罪を求めた。連絡会はこの日の面談を求めて抗議文と公開質問状を用意していたが、比嘉警備隊長が休暇のため「直接会ってから手渡す」として改めて15日までの面談を要望することになった。

 岡村浩治司令職務室長は「持ち帰って報告する」と答えるにとどめた。抗議文は先に第15旅団長、幕僚長、防衛相宛てに送付する。
 また日差しが強かったため屋内での面談を求めたが、駐屯地の入り口でのやりとりになり、岡村室長との押し問答が30分以上続いた。
 比嘉警備隊長は6日、「いらぶ大橋海の駅」の駐車場で陸自の徒歩防災訓練への抗議活動をしていた連絡会のメンバーに対し、「許可取れ、早く」などと大声で迫った。清水共同代表は「許可は必要なく、でたらめな理由で部下でもないのに命令された。本来はこちらに出向いて謝るべきなのに、建物内にも入れないで、本当に失礼な対応だ」と憤った。(宮古支局・當山学)

 
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