[石垣市長選 2025.8.17]
 【石垣】市政の刷新か継続か。10日に告示された石垣市長選に立候補した砥板芳行さん(55)、中山義隆さん(58)は、それぞれ市内で開いた出発式で必勝を誓った。
2022年の前回市長選と同じ顔合わせ。2人は、詰めかけた支持者の激励を背に、有権者に声を届けようと真夏の選挙戦初日から市内を駆け回った。(石垣市長選取材班・砂川孫優、新垣玲央)

(左)支持者と握手を交わす砥板芳行さん(中央)=10日午前、石垣市石垣(新垣玲央撮影) (右)支持者と握手を交わす中山義隆さん=10日午前、石垣市大浜(砂川孫優撮影)

砥板さん「市民が第一」
 砥板さんは同市石垣の選挙事務所前で出発式を実施。イメージカラーの赤い鉢巻きを締めた多くの支持者が交差点を埋め、拍手とともに「今度こそ!」「頑張って」と激励の声が響いた。
 選挙カーの上で続々と「市政刷新」を訴える応援弁士の言葉にうなずき、表情を引き締めた砥板さん。マイクを握ると長期政権を批判し「市民ファースト」の市政へ思いを語った。
 市民が本当に必要とする政策を実現すると決意。「新しい石垣市の誕生が目の前に来ている。必ずや、市民ど真ん中の市政を誕生させます」と語ると、大きな拍手と指笛に包まれた。
 ガンバロー三唱の後、支持者らと握手し満面の笑みを浮かべ、選挙カーで市内各地への遊説に出発した。
中山さん「初心忘れず」
 中山さんは同市浜崎町の選挙事務所前で出発式を開いた。イメージカラーの緑の鉢巻きと初めて市長選に立候補した時に着用したシャツで登場した。
開始30分前の午前8時ごろには多くの支持者が詰めかけ、中山さんは笑顔で手を握った。
 妻の祥子さん(48)からたすきをかけられ、だるまの目入れで必勝を祈願。第一声では約8分間、市の経済発展と離島の不利性解消などを語った。
 歴代市長最多となる5期目に向けて「1期目の初心を忘れず戦い抜く。石垣をさらに前に進めるため一票一票を積み上げてほしい」と声を張り上げた。
 遊説に繰り出す際には助手席から身を乗り出しながらマイクを握り「市政継続」を訴えた。
第一声をAI分析
 第一声をユーザーローカル(東京)が公開する「AIテキストマイニング」で分析して比較した。
砥板さん、生活支援の実現訴え
 砥板芳行さんの第一声は前市政を「市民不在の長期政権」と批判し、市民生活を守る「市民ど真ん中」の市政の必要性を強調した。
 市民、住民の力だけではどうしようもない問題には行政が手を差し伸べ、解決する。そんな、市民生活、市民の足元に必要な政策の実現を強く訴えた。
 掲げた政策で目指すのは子どもたちの未来の可能性を後押しし、高齢者や介護を必要とする人が安心して暮らせる社会の実現だ。
 平和や自然環境、民主主義を取り戻そうと市民の知恵を結集して作った政策だとし、実現を誓った。


砥板芳行さんの第一声

中山さん、市長15年の実績強調
 中山義隆さんは第一声で、市長を4期途中15年務めた自身の名前と実績を強調した。これまで手がけてきた石垣と台湾を結ぶ定期航路の就航実現で、政策に掲げる食料品や資材などの物価高対策を含む離島の不利性解消をアピールした。
 経済政策を強く打ち出すことで市のさらなる発展を主張した。初めて市長選に挑戦した当時の選挙戦を振り返るなど、初心を忘れないフレッシュなイメージを前面に打ち出した。
 厳しい選挙戦との見方を示す一方、島の将来を見据えた市政継続の重要性を強く訴えた。

中山義隆さんの第一声
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(左)支持者と握手を交わす砥板芳行さん(中央)=10日午前、石垣市石垣(新垣玲央撮影) (右)支持者と握手を交わす中山義隆さん=10日午前、石垣市大浜(砂川孫優撮影)">
石垣市長選 刷新か継続か 2氏が出発式で必勝誓う 前回2022年の市長選と同じ顔合わせ
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