陸上自衛隊宮古島駐屯地司令で宮古警備隊長の比嘉隼人1佐が訓練を監視する市民を恫喝(どうかつ)した問題で、本紙は市民側が撮影した動画の元データで鮮明な音声を確認した。現場となった公共施設「いらぶ大橋海の駅」の駐車場について、比嘉隊長が「市民のものじゃない」と発言していたことが新たに分かった。


 さらに、比嘉隊長は「(近隣に)ホテルあるだろ、ホテル!」「許可やってるのかどうか、まずそこを確認してるんだよ」などと乱暴な言葉遣いで市民に迫っていた。
 比嘉隊長の恫喝について、駐屯地側は「大きな音声による抗議を中止してもらうためだった」として、「適切だった」と説明している。
 しかし動画では、市民団体「ミサイル基地いらない宮古島住民連絡会」の清水早子共同代表が拡声器を使いながらも穏やかに呼びかけており、抗議はしていない。清水代表は昇ってきた朝日を「戦闘服姿でない私服で皆さんと一緒に見たい」と語りかけていた。
 動画元データとやりとりの全文は https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1647764 から。(編集委員・阿部岳)
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