国際電話から特殊詐欺の被害に遭うケースが相次いでいることを受け、沖縄県警糸満署は7月31日、防犯ボランティアなどの住民を招いて署で講習会を開いた=写真。自宅の固定電話や携帯電話に国際電話の着信が不要な場合、利用休止の手続きをするよう呼びかけた。

 県内では警察官などをかたり金をだまし取る特殊詐欺が横行し、県警が認知した被害は昨年、約2億1400万円に上った。署によると、被害は自宅の固定電話や携帯電話に着信があったケースが約7割を占め、多くが「+」の付いた国際電話を利用した手口だったという。
 被害を防ぐため、国際電話の利用休止サービスの手続きを紹介した他、固定電話に取り付ける録音機も配布した。
 金城雅史生活安全課長は「毎日のように特殊詐欺のニュースが流れているが、被害が減っていない。地域の人から情報を届けることができれば」と話した。
(社会部・平良孝陽)
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