少子化対策の一環として沖縄県は14日、結婚支援センター「沖縄えんまーるサポートセンター」をオンライン上に開設し、出会いの場を提供するマッチングシステム「おきなわ結マッチ」のプレ運用を始める。公的機関が運営することで利用者の安心感を高め、円滑な結婚につなげたい考えだ。

 センターは平日午前10時から午後5時まで職員1人を配置し、電話やメールで問い合わせに応じる。ホームページで婚活セミナー動画などの情報を発信する他、婚活イベントも開催。結婚を希望しながら一歩を踏み出せなかったり、出会いの機会がなかったりする人を応援する。
 「おきなわ結マッチ」は結婚を希望する18歳以上の独身者が利用可能で、県内在住か県内移住を考えている人が対象。登録には運転免許証など写真付き証明書や、独身を証明する公的書類が必要。気になる相手を見つけ、お互いに「いいね!」を送るとメッセージのやりとりができる仕組みだ。
 14日からはプレ運用の位置づけで、結婚支援に取り組む「おきなわ出会い応援企業」として県に登録した企業の従業員や、過去に県主催の婚活イベントに参加した人が利用できる。一般の人は10月1日から開始する(登録料・2年で1万円)。
 初年度は500人程度の登録を見込む。事業費は約1230万円で、こども家庭庁の交付金を使う。県によると、32府県が同様の事業に取り組んでいる。
 真鳥裕茂こども未来部長は「オンラインのため、離島の人でも利用しやすい。
プライバシーに配慮した設計なので、安心して利用してほしい」と呼びかけた。(社会部・下里潤)
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