パーレー競漕は、浜で長老から杯を受けた各村の走者「ウーニ」が舟に走って飛び乗ってスタートした後、沖に浮かべた「フキ」を取って浜に戻る。
宮里村と仲本村の競漕では、宮里村のウーニ、仲嵩善希さん(22)が素早く舟に乗り込んでリードしたまま勝利した。
仲嵩さんは高校1年からウーニ役を務め、これまで7度参加している。今回で5度目の勝利を飾り、「伝統行事に参加できてうれしい。先輩に教わりながら勝利に向けて準備してきた」と喜んだ。
初めて豊年祭に訪れた福田陽子さん(52)は「若者が海に向かって駆け出す様子に感動した。衣装も素晴らしい」と笑顔で語った。(奥沢秀一通信員)