明治大学校友会県支部(與那覇博明支部長)は16日、那覇市のパシフィックホテル沖縄で公開講演会を開いた。校友会長で工学博士の北野大(まさる)さん(83)が「北野家の訓(おし)え」と題して講演した。

 生まれ育った東京の下町を象徴するキーワードに「おせっかい」「やせ我慢」「もったいない」の三つを挙げ、母親について「おふくろはおせっかいが生きがいだった」と紹介。それらの価値を見直すことの重要性を説いた。
 母親から教えられた「威張らないこと」の大切さを強調し、「自分が上になる時こそ頭を下げるとうまくいく」と人付き合いの知恵をアドバイスした。
 自身は科学者として宗教と距離を置く立場だとしながらも「今もおふくろが心の中に生きている。おふくろが嘆き悲しむことをしてはいけない、というのを自分の規範にしている」と語った。弟のビートたけしさんをほうふつとさせる軽妙なトークに約80人が聞き入った。
北野大さん・ビートたけしさんを育てた母の教え 明治大学校友会...の画像はこちら >>
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