沖縄県南城市のおきなわワールドを運営する南都(那覇市)は5日、国内最大級の鍾乳洞「玉泉洞」に興南中学・高校(同市)の「興南アクト部」の生徒8人を招き「南の島の洞くつ探検」を実施した。生徒たちは未公開のルートを歩き、地下水に漬かったり鍾乳石を観察したりしながら終始笑顔で探検した。

 生徒たちは暗闇の中、ヘッドライトや足の裏の感覚を頼りに進んだ。水の流れに照らされて輝く鍾乳石やストローと呼ばれる鍾乳石の“赤ちゃん”を見て「きれい」と声を上げた。深く冷たい地下水に「寒い」と身をすくめる場面も。玉泉洞をすみかにするオキナワコキクガシラコウモリやクロイワトカゲモドキも観察できた。
 興南アクト部は、沖縄の文化や歴史を学び、修学旅行生らに沖縄の魅力を発信する活動をしている。
 中学1年の前田理伯さん(13)は「洞窟の暗さに驚いた」と目を丸くした。中学2年の清水咲希さん(13)は「洞窟の水滴や風の音に耳を澄ませたとき自然の壮大さを実感した」と感激した。高校1年の玉代勢芽依さん(16)は「コウモリやトカゲなど普段見られない動物に出合えて貴重な体験ができた」と笑顔を見せた。
 南都営業本部の比嘉雅和主任は「生徒たちが亜熱帯の洞窟特有の自然を学び体験する機会となればうれしい」と語った。(社会部・西口優子)
国内最大級の鍾乳洞にコウモリ、冷たい地下水 「自然は壮大」 ...の画像はこちら >>
編集部おすすめ