沖縄県本部町の海洋博公園熱帯ドリームセンターで20日、世界最大級の花とされ、強烈な腐敗臭を放つことで知られるショクダイオオコンニャクの開花が県内で初めて確認された。開花期間は2日程度と短く、21日の午前中ごろまでが見頃という。
高さ2メートル以上に成長したショクダイオオコンニャクは、肉が腐ったような強烈な匂いを周囲に漂わせ、訪れる来園者は足を止め「臭い」「でっかい」などと驚いていた。

世界最大級の花をつけ、強烈な匂いでムシを誘うショクダイオオコンニャク=20日、本部町の海洋博公園熱帯ドリームセンター

 ショクダイオオコンニャクは、インドネシアのスマトラ島に自生し、「世界で一番臭い花」としてギネス世界記録に認定されている。
 8月3日に花芽が確認されてから日々身長が伸びていき、1日15センチ近く伸びた日もあった。ここ数日は伸びが鈍化していたことから開花間近だと判断し、連日動画投稿サイトで生配信していた。
 20日未明に開花したとみられ、同日午前中には全体を覆う「仏炎苞(ぶつえんほう)」という葉が開き、中央から伸びる「付属体」から出る強烈な匂いに誘われ、受粉を手助けする小バエや小さな虫が集まった。
 うるま市から家族4人で来た徳武風歌さん(9)は「自分よりでっかい花を見て感動した。そして臭い」と話した。弟の岳杜(がくと)さん(5)は「臭くて、もう嗅ぎたくない」と顔をゆがませた。開花を目当てに大阪から訪れ、17日から毎日来園しているという田尻洋子さん(82)は「まさかこんなに大きな花だとは夢にも思わなかった」と驚いていた。
 海洋博公園植物課・熱帯ドリームセンター係の大城なご美さんは「花は2日程度で枯れるとみられる。早めに見に来てほしい」と呼びかけた。(北部報道部・松田駿太)

世界最大級の花をつけ、強烈な匂いでムシを誘うショクダイオオコンニャク=20日、本部町の海洋博公園熱帯ドリームセンター
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ギネス認定の「世界一臭くて大きな花」、沖縄で初めて開く 本部町の海洋博公園 見頃はあす8月21日午前まで
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