夏の甲子園で沖縄尚学が3点差を逆転して決勝に進出した。
 思い出されるのは2010年だ。
興南が選手権大会準決勝で報徳学園(兵庫)に5点を先制されながら逆転で決勝に進んだ。決勝は東海大相模(神奈川)を下し、県勢で初めて深紅の優勝旗を勝ち取り、春夏連覇を果たした。

 あれから15年。沖尚が逆転劇を演じた準決勝は、興南が夏を制した8月21日。準決勝の決勝点は同じ七回。沖尚が決勝でぶつかる相手は、興南が15年前の春に決勝で下した日大三(東京)だ。
 何の因果か。当時の興南のエースは島袋洋奨。今大会の沖尚のエースは末吉良丞という左腕。
 どんな理由でもいい。優勝してほしい。(運動部・大城大輔)
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