全国中学校体育大会の軟式野球決勝が22日、佐賀県のさがみどりの森球場で開かれ、宜野座(沖縄)は駿台学園(東京)に1ー3で敗れ、準優勝だった。宜野座村内では野球部の後輩や保護者らが観戦し、悔しがりながらも快挙をたたえた。
23日の全国高校野球選手権大会では、宜野座中出身の宜野座恵夢選手が正捕手を務める沖縄尚学が日大三(東京)との決勝に臨む。東京の学校に敗れた宜野座中の分まで「リベンジしてほしい」とのエールも聞かれた。
 一回表に駿台に3点を先制された宜野座。五回裏に1死一、二塁のチャンスが到来したが、相手の2番手投手に苦しみ、得点できなかった。七回に三塁打を放ち、相手のミスにも乗じて1点を返したが、及ばなかった。
 村ふれあい交流センターでは、現地の球場にいる保護者がライブ中継する映像をモニターにつなぎ、後輩部員や保護者ら約40人が集まって観戦した。緊迫した場面では、部員から「先輩、お願い!」との声も漏れ、3年生の勇姿に熱い視線を送った。
 2年で、新チーム主将の山城拓夢さん(13)は「どんなに点差があっても最後まで点を取ろうという姿が格好良かった。先輩方の代わりに、僕たちが全国制覇を成し遂げたい」と健闘をたたえた。
 沖尚高の宜野座選手の親戚で、1年の仲間叶夢偉(かむい)さん(13)は「恵夢には、『ぎの中』の分までがんばって、東京の学校にリベンジしてほしい」と願った。(北部報道部・比嘉海人)
沖縄尚学に託す日本一「東京の学校に雪辱を」 宜野座中が全国...の画像はこちら >>
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