任期満了に伴う沖縄県与那国町長選は24日投開票され、保守系の無所属新人で元町議の上地常夫氏(61)が557票を獲得し、初当選した。2期目を目指した現職の糸数健一氏(72)は506票、革新系の無所属新人で元町議の田里千代基氏(67)は136票だった。

 投票率は90・83%で、前回2021年町長選の91・03%を0・20ポイント下回った。
 当日有権者数は1342人(男性774人、女性568人)。投票者数は1219人だった。
 上地氏は陸上自衛隊与那国駐屯地の機能強化に対し、「これ以上の軍拡はいらない」などと主張。与那国島内での日米共同訓練と、長射程ミサイルの配備に反対の姿勢を示している。町政刷新で台湾有事などを巡る安全保障政策に対し、町と国で新たな対立軸となる可能性がある。
 上地氏は観光産業の振興による経済活性化や与那国町診療所の段階的な県立化などを訴え支持を広げた。
 上地 常夫氏(うえち・つねお)1964年7月10日生まれ。同町久部良出身。南風原高卒。2022年の町議選で初当選し、7月に辞職。
(八重山支局・砂川孫優)
▽与那国町長選開票結果
 当557 上地常夫氏  無新
  506 糸数健一氏  無現
  136 田里千代基氏  無新
  20  無効     
(選管最終)

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