【南城】任期満了に伴う来年2月1日投開票の南城市長選に向け、市政与党系の候補者選考委員会は31日、南城市・島尻郡区選出県議の座波一氏(65)の擁立を決めた。座波氏は「前向きに考えたい」と本紙に答えた。
一方、ハワイに出張中の古謝景春市長(70)は、本紙の電話取材に「僕は推さない」と 明言。与党系選考委が決めた候補を現職が支持しないとなれば、全国的にも異例だ。
 候補者として一般から推薦のあった座波氏、當眞隆夫副市長(62)、上地寿賀子市議(50)にそれぞれの市政ビジョンを意見聴取し、実績などを踏まえて決めた。
 古謝氏は、座波氏が自身に対し「任期満了を待たずに辞職すべきだ」との立場であることに反発し、「今までこれだけ助けてやったのに許せない」と述べた。
 古謝氏は現在4期目。第三者委員会から複数の市職員へのセクハラとパワハラを認定され、辞職を提言されているが、任期を全うする意向を変えていない。市議会9月定例会で不信任決議案が可決されるなどして市長選が前倒しになった場合、「立候補を前向きに考える」とも述べた。選考委の決定は任期満了を前提としており、市長選の前倒しは想定していない。
 市長選には元県議の大城憲幸(のりゆき)氏(56)が中立の立場で立候補を表明している。
 座波 一氏(ざは・はじめ)1959年12月9日生まれ。玉城村(現南城市)百名出身。名古屋法律経済専門学校卒。
南城市議2期を経て、2014~15年に古謝市政下で副市長。16年から県議で現在3期目。
(南部報道部・平島夏実)
南城市長選に与党系選考委が座波氏を擁立へ 現職の古謝市長「推...の画像はこちら >>
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