沖縄県名護市東海岸の国道331号は、週末になるとオートバイが車列を組んでツーリングする様子が多く見られ、それに伴う騒音や事故などが発生し、付近住民から苦情が出ている。スピードを出したバイクで住民が事故に巻き込まれる不安もあることから、天仁屋区では「スピード落とせ」と書いた看板などを設置しているが効果は感じられず、警察へ巡回などを求めている。
(玉城学通信員)
 天仁屋の国道331号では昨年6月、バイク同士が衝突する死亡事故が発生した。同区では昨年7月、事故が頻繁に起きているとして、子ども会が中心となって国道沿いの旧天仁屋小学校前に「スピード落とせ」と赤い文字で書いた看板3枚を設置した。比嘉政昭区長は「看板の効果は薄いので、警察の巡回が必要」と求める。
 集落の中央部を国道が走る安部区の宮城元治区長は「安部の集落内の国道は一直線だからバイクは平気でスピードを出す」と怒り心頭だ。国道とつながる県道18号のある大川区の比嘉稔区長は「バイクがごう音を出して番越トンネル内を走ると、音が響く。トンネル前でドリフトをするバイクもある。警察はライダーに注意してほしい」と訴えた。
 一方、国道沿いで休憩中の50代のライダーに話を聞くと「東海岸のコースは信号もなく、スピードとコーナリングを楽しめる」と説明。「私たちは趣味をエンジョイしているだけだが、中には夜にスピードを出して楽しむグループもいる」と話した。
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トンネル前でドリフト、対向車線から追い越し…危険バイクに住民苦情「速度落とせ」 沖縄・名護市の国道331号
前方の車両を追い越すために対向車線を走るライダーたち=8月17日、名護市汀間の国道331号
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