東京都中野区を拠点に活動する新風エイサーが「第70回記念沖縄全島エイサーまつり」(主催・同実行委員会)に出場する。コロナ禍を経て6年ぶりの出場に、平安名盛業会長(23)は「目標の一つであり、故郷の踊りに憧れを持つ県出身メンバーも多い。
青年会に負けないぐらいのエイサー団体があることを知ってもらいたい」と意気込む。(社会部・西平光葉)
 中野区には1970年から84年まで県出身者が集まる「沖縄郷土の家」があり、エイサー文化の土壌があった。2002年に県出身の学生が中心となって、新風エイサーの前身団体を結成した。現在は約50人が所属し、OBの指導や動画を通してエイサーを学んでいる。
 明治大学に通う平安名会長は大学2年の時に、県出身の友人から活動に誘われた。「上京して沖縄が恋しくなっている時期だった。エイサーの経験はなかったがすぐに加入を決めた」と振り返る。
 中野区の人々との交流にも触れ「エイサーは騒音の問題もある。本土でエイサーをさせてもらっていることに感謝し、誇りに思ってもらえるようになりたい」と語った。
 沖縄全島エイサーまつり2日目の13日、沖縄市コザ運動公園陸上競技場である「第47回沖縄市青年まつり」に出演し、オリジナル曲「新風節」を含む11曲を披露する。
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