沖縄タイムス社とNHK沖縄放送局の合同朗読会「『鉄の暴風』を読む」が3日、那覇市久茂地のタイムスホールで開かれ、約150人が耳を傾けた。
朗読したのは、沖縄タイムスの東江郁香記者と比嘉海人記者、NHKの義村聡志アナウンサーと宮城杏里キャスターの4人。
東江、比嘉両記者は、当時、国の言論統制で三つの新聞社が統合した「沖縄新報」の記者たちの経験を朗読。義村アナウンサーと宮城キャスターはひめゆり学徒隊の章を読んだ。
南城市の糸数アブチラガマで約20年、ガイドを務めている當山菊子さん(71)=同市=は「場面が想像できるような朗読で、涙が出た。ガイドとして、声のトーンや間の取り方が勉強になった」と話した。
朗読会は公開収録され、今月中旬に県内でテレビ放送されるほか、21日午後1時5分からは、NHKラジオ第1で全国放送される予定。(社会部・滝口信之)