今年で開業77年を迎える那覇市久茂地の「ホテルサンパレス球陽館」が12月末に閉館することが5日、分かった。通常営業は10月末に終了する。

 別館のパレスインムーンビーチ(恩納村)は、営業を継続する。
 ホテルサンパレス球陽館は、創業者の塩浜康盛氏が1948年、戦後の焼け野原だった同市松尾で木造平屋の「ホテル球陽館」を開業。56年に現在の久茂地に移転し、創業60周年の2008年にホテルサンパレス球陽館に改名した。
 ホームページによると、地上9階建てで客室は計66室。
 政界や文化、芸能関係者が宿泊し、戦後沖縄の歴史とともに歩んできた。中心街の好立地にあり、多くの県民に親しまれた。
 一方、建物の老朽化や人手不足、業界の競争激化などにより、「安定したサービスを維持し続けることが困難になった」としている。(政経部・玉城日向子)
沖縄県民に親しまれた「サンパレス球陽館」、12月末で閉館へ ...の画像はこちら >>
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