【中城】中城村当間の旧村役場跡地に、野菜や卵、日用品の購入や食事もできる「ごさまるしぇ」が8月31日にオープンした。9月3日には比嘉麻乃村長が訪れ、セレモニーを開催。
「地域の台所」としてお年寄りなど買い物弱者に寄り添う憩いの場を目指す。(中部報道部・勝浦大輔)

ごさまるしぇのオープンを祝う(右から)中城村の比嘉麻乃村長、稲嶺盛一郎店長、新垣正副村長=3日、同村当間

 まるしぇ周辺の地域には大きなスーパーなど買い物ができる場所がなく、野菜を売りたい農家や住民から要望を受け、村が設置の検討を進めていた。
 店内には村内農家らの野菜の他、せっけん、トイレットペーパーなど日用品を置いている。
 運営するのは、村内で50年以上にわたり家畜用飼料を製造している協同商会で、食堂スペースではその飼料で育てた県産黒毛和牛やアグーを使った沖縄そばや定食などを食べることができる。

店内には野菜や日用品も並ぶ

 以前は村観光協会が入居していた建物を、協同商会に無償で提供している。学校をモチーフにした店内は黒板があり、学習机と椅子が並ぶ。メニューには「教科書」と書かれている。
 店長の稲嶺盛一郎さん(29)は「村のじいちゃん、ばあちゃんが学生時代に戻ったような気分になれたら楽しいと思う。子どもと学校の雰囲気を味わうのもいい」と狙いを語る。机を挟んでばったりと会う住民を目にし、イメージに近い手応えを感じているという。
 比嘉村長は「コミュニティーの場になることは運営の条件」と説明。「私たちが足を運ぶことで応援になり、地域の発展にもつながる」と来場客に呼びかけた。

 村は旧役場跡地と、隣接する中城中学校の移転後跡地を合わせた約2万平方メートルに大型商業施設の誘致を進めている。同施設は5年後以降をめどに開業する予定で、まるしぇの運営はそれまでの期間限定となる。
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