【石垣】老人クラブ会員の作品を一堂に集めた第52回八重山地区老人文化作品展示会(主催・八重山地区老人クラブ連合会)が8月28日、石垣市役所コミュニティールームと市民広場で開かれた。多くの市民が訪れ、熟練の手技による作品を楽しんでいた。

 竹富町の離島を含む14単位老人クラブの103人が計706点を出展した。アンツク(籠)やクバ笠といった民具や手芸品など力作が並んだ。
 販売もあり、荷造りテープやひもで編んだのれんや鍋敷き、コースター、布切れで作ったトートバッグが人気を集めた。廃品を利用したリサイクル作品も出品された。
 同市大川に住む親川昌さん(77)は、17年にわたり八重山上布を織った際の余分な布を利用してのれんなどを制作。「ほとんど売れた。苧麻(ちょま)で織った反物は売約済み」と笑顔で語った。
 18年間、小浜島のみに自生する大明竹(たいみんたけ)を使って横笛を作っている通事安貴さん(74)は「展示会には毎年出品している」と胸を張った。
(南風原英和通信員)
(写図説明)荷造りテープで編んだ籠を手にする来場者(右)=8月28日、石垣市役所
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