本島南部で育った私にとって、エイサーの記憶といえば小学校の運動会で踊った程度。しかし、中部出身の妻にとっては特別な存在だといいます。
今でもエイサー太鼓の音を聞くと、子どもの頃に見た夏の夜の光景が鮮やかによみがえり、胸が熱くなるそうです。今週は、そんなエイサーに関するニュースに注目が集まりました。

 

異例の延べ100人態勢で警戒
 沖縄署は旧盆に合わせ、9月4日から7日未明まで、異例の延べ100人態勢で警戒に当たりました。本島中部では、エイサーを舞いながら地域を練り歩く「道ジュネー」が旧盆の風物詩ですが、騒音や迷惑駐車などの通報が増えていることを理由にしています。

旧盆の道ジュネーを巡り、青年会の関係者に事情を聴く沖縄署の署員=6日午前1時40分ごろ、本島中部

沖縄の旧盆行事・エイサーの練り歩きに「うるさい」と苦情 警察が異例の100人態勢で警戒 「やり過ぎだ」と不満も
 今年はウークイの6日が土曜日と重なったこともあり、人出が一段と多かったとみられます。沖縄署は「あくまで通報を受けての対応」と説明しますが、見物客からは疑問の声も上がっています。識者は、行政や警察と青年側が課題に向き合い、議論することが重要だと指摘します。

道ジュネー どうやって残す?
 価値観が多様化する現代、郷土芸能を未来につないでいくため、各青年会はルートの非公表や観衆への注意喚起など、さまざまな工夫を重ねながら試行錯誤を続けています。研究者は戦前から戦後にかけてのエイサーの変化に言及。多くの地域で都市化する中で、摩擦を減らす旗振り役として行政の役割が欠かせないと話します。
エイサーの道ジュネー、どうやって残す? ルート非公表、スタート時間変更… 沖縄の各青年会が試行錯誤
突然の退陣表明

自民党の歴代3首相と会談後、記者団の質問に答える石破茂首相=7月23日、東京・自民党本部

 石破茂首相(自民党総裁)は7日、官邸で緊急記者会見を開き、退陣の意向を表明しました。参院選で大敗し求心力を失ったことから、続投を断念したものです。
昨年10月に発足した石破内閣は、約1年で幕を閉じることになりました。後任を決める自民党総裁選は、22日告示、10月4日に投開票されます。

 「総理になったら辺野古新基地建設を止められるか?」――。沖縄国際大の前泊博盛教授が昨年、石破氏に投げかけた問いです。その石破首相が退陣を表明しました。地位協定改定や地方創生の課題はどうなったのか、県民の反応をまとめました。

「ポスト石破」へ走り出す自民
 看板政策に地方創生や防災庁設置を掲げたものの、道半ばで退場することになった石破首相。「ポスト石破」へ動き出した自民党と、それに対抗する野党の動きを追う緊急連載です。
【緊急連載・首相退陣の衝撃(上)】看板政策、道半ばで退場 
【緊急連載・首相退陣の衝撃(中)】野党、政権新体制見極め
【緊急連載・首相退陣の衝撃(下)】「ノーサイド」には程遠い
阪神が史上最速V!沖縄も歓喜

阪神のリーグ優勝を喜び、万歳三唱する宜野座村の當眞淳村長(前列左から2人目)や村民ら=7日、宜野座ふれあい交流センター

 プロ野球では阪神が7日、2年ぶり7度目のセ・リーグ優勝を果たしました。両リーグで最も早い優勝決定で、7日時点では2位に17ゲーム差をつける記録的な独走でした。

 キャンプ地・宜野座村でも「虎党」が集結。「六甲おろし」を大合唱し、カチャーシーで史上最速優勝の快挙を喜びました。
今夏は、宜野座中学校が軟式野球で全国準優勝、同中出身の宜野座恵夢捕手を擁した沖縄尚学高校が夏の甲子園を制覇。さらに阪神の優勝で「宜野座の野球が注目された年になった」と、當眞淳村長は振り返りました。
阪神Vで宜野座でも「六甲おろし」 「虎党」30人が集まり応援 「村の野球が注目された年に」と歓喜【動画あり】
沖縄発の「痛快」プロレスが話題

オリジナル健康サンダルを手にする琉球ドラゴンプロレスリングの(左から)グルクンマスクとハイビスカスみぃ=6月、北中城村内

 「悲壮感の無いデスマッチ」 「もう履きたくない」――。沖縄発カルチャーを深堀りする連載「沖縄エンタメDEEP」、今回はプロレスを取り上げました。テレビ番組「アメトーーク!」でも紹介され話題を呼んだ「健康サンダルデスマッチ」誕生の裏側を、琉球ドラゴンプロレスリングに聞きました。
沖縄発「健康サンダルデスマッチ」 琉球ドラゴン考案、全国に広がる痛快プロレス その知られざる誕生秘話
 9月に入っても県内で今年一番の暑さを記録するなど、秋の気配はまだ感じられません。週末の天気は、気象予報士・崎濱綾子さんのコラムで確認できます。今週の「デジ編チョイス」は吉元晋作が担当しました。
 
エイサーを未来に残すために 試行錯誤する青年会【9月6日~1...の画像はこちら >>
エイサーを未来に残すために 試行錯誤する青年会【9月6日~12日 タイムス+プラスから】
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