沖縄県は18日、糸満市照屋の一般住宅の解体現場で爆発が起きたと発表した。重機が不発弾らしきものを掘り起こし、火花が散ったという。
人的・物的被害はない。
 県警によると、18日午後4時20分ごろ、民家の解体作業中の現場で、作業員から「不発弾が見つかり、煙が出ている」と110番通報があった。通報を受けて警察官が駆けつけてまもなく爆発したという。ショベルカーで土を掘り起こしている作業中で、ショベルカーの先端部分から白煙が出ていたという。
 爆発したのは米国製発煙黄リン手りゅう弾とみられ、大きさは不明。信管機能がなくなっていたため、陸上自衛隊第15旅団が午後6時15分に回収した。
 爆発の影響で、午後4時半から午後6時15分ごろまで、現場周辺の道路約100メートルで交通規制が行われた。
 戦後、沖縄では不発弾の爆発事故が相次ぎ、1974年には那覇市の聖マタイ幼稚園で4人が死亡、34人が負傷する事故が発生。2009年には糸満市の工事現場で事故が起き、作業員1人が重傷を負った。
 今年6月には、米軍嘉手納弾薬庫地区(読谷村など)内で不発弾の爆発事故があり、陸上自衛隊員4人が病院に搬送され2人がけがを負った。
【速報】沖縄・糸満市で不発弾が爆発、火花散る 住宅解体現場で...の画像はこちら >>
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