hop onは、最高時速を45キロに制限した電動三輪モビリティを活用し、島の風景や文化を五感で味わう移動サービスを展開している。車両は電動式で、ドアのない開放的な造りが特徴。
同社は観光利用にとどまらず、地域住民にとっても身近で使いやすい移動手段を目指している。今後は車両販売も予定しており、リースなど導入しやすいプランも検討中だ。農作業や子どもの送迎など暮らしに合わせたカスタマイズにも対応する方針。「工業の民藝化」の実現を掲げ、生活に溶け込み、長く使い続けられる“地に足のついた道具”としてのモビリティを西表島から発信する考えだ。
松本亮代表は「島民などから自分なりの使い方を聞き、一緒に利用方法を考えて作り上げたい」と話す。
西表島内での観光客の移動手段は、レンタカーやバスが一般的だが、電動三輪は小回りが利き、これまでにない移動体験を提供する新たな選択肢となる。
島内外で関心が高まっており、観光客にとっては非日常の体験に、島民にとっては暮らしを支える可能性に価値が見いだされつつある。(竹富町商工会・前川勝哉経営指導員)
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hop on 竹富町上原652の1、電話070(8494)3511。ホームページ(https://hopon.co.jp/)
