日本損害保険協会は20日までに、2024年の全国交通事故多発交差点マップを公表した。県内では、交通人身事故全体の2875件の約56%に当たる1614件が交差点で発生。
発生場所のワーストは豊見城市の名嘉地(東)交差点の9件で、宜野湾市の伊佐交差点、南風原町の神里橋東側交差点が共に6件でワースト2位だった。同協会は「交差点は事故が起きやすい場所だと認識して安全運転を心がけてほしい」と呼びかけた。(社会部・吉田光)

2024年に県内で最も人身事故が多かった名嘉地(東)交差点。特に県道256号から那覇空港自動車道(右手)に右折する際に発生していた=19日、豊見城市我那覇

 同協会は、交通事故の防止・軽減を目的にホームページ(HP)で47都道府県ごとに人身事故件数ワースト5の交差点を発表。各交差点の特徴や事故要因、予防策などを掲載している。
 県内では、交差点事故1614件のうち、異なる方向から進入して衝突する出合い頭の事故が507件で最も多く、追突407件、右左折時324件で約77%を占めた。
写真を拡大 県内で人身事故の多い交差点(2024年)

 ワーストの名嘉地(東)交差点では、9件のうち7件が右折時の衝突事故だった。県道256号を名嘉地交差点方面から那覇空港自動車道へ右折する際に発生していた。6件は週末に起きていた。
 この他、那覇市の松山交差点や北中城村のライカム交差点など7カ所でそれぞれ5件の人身事故が発生していた。
 一方、道路改良を経て、事故率が改善された地点もある。過去にワーストだった宜野湾市の旧伊佐交差点は、合流する車の減速を目的としたポールを立てるなどのインフラ整備を実施。
その結果、事故率が約6割減ったという。
 県警交通部の小野寺俊管理官は「事故の発生原因などを分析し、道路管理者と連携してそれぞれの交差点に合った対策に取り組みたい」と話した。
写真を拡大 交差点事故発生状況
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