報告書は、市の諮問を受けた第三者委員会が今年5月にまとめた。古謝景春市長から市職員に対するセクハラとパワハラを認定し、辞職を提言する内容。概要版は、第三者委員会が報告書と同時に作成した。市は、市議会9月定例会で「概要版は大まかな理解をまとめたもので、情報が正確に伝わらない」との見解を示していた。
古謝氏のセクハラ問題を受けて発足した市民団体「人権ファーストの会」は、概要版を市の広報誌に掲載するよう求めてきた。メンバーの1人は「市長への忖度(そんたく)なのか、広報誌に載せない理由もHPから削除した理由も分からない。第三者委員会が作った分かりやすい概要版なので、ぜひHPに復活させてほしい」と話した。(南部報道部・平島夏実)