里子さんは「元気で頑張っている会員たちを祝って長寿をあやかりたい」と、この祝宴を3年前から続けている。
一品持ち寄りで、サーターアンダギーやソーキ汁、千切りイリチャーなど沖縄の料理や日本食、西洋料理など20品以上がテーブルに並んだ。
「かぎやで風」で幕開けし「加那ヨー」「鳩間節」と軽快な踊りが披露された。三線グループが「てぃんさぐぬ花」「島人ぬ宝」といった、おなじみの沖縄の歌を演奏。琉球国祭り太鼓の演舞とカチャーシーで会を盛り上げた。
祝福された房子さんは「ありがたくて涙が出た。皆さん、踊りや歌が上手で本当に楽しかった。昨年結婚50周年を友人たちが祝ってくれた。お祝い続きでうれしい」と語った。前夫との間に息子3人、現夫のポウル・シーリーさんとの間に息子1人と孫4人、ひ孫2人がいる。
アーサーさんと米子さんは結婚64年。子ども3人、孫6人、ひ孫が4人おり「楽しくて楽しくて、沖縄に帰ったみたいだった」と笑顔を見せた。
初子さんも「ロサンゼルスから引っ越して5年目。県人会でこんな風にお祝いしてもらったのは初めて」。
夫のメリルさんが海兵隊員として沖縄勤務中に知り合い結婚61年。息子2人、孫4人に恵まれた。メリルさんは「沖縄料理はゴーヤーやヘチマなどなんでも好き」で、お祝いでの沖縄料理に感激したという。
里子さんらは、初子さんが2027年に数え年で97歳のカジマヤーを迎えることから、隣近所をパレードして祝う計画だという。
(写図説明)紅型を着た房子・シーリーさん夫妻や、アーサー・フォーブスさん夫妻、メリル・スナイダーさん夫妻が参加して盛り上がった生年祝いのうたげ=5月、米コロンバス近郊