オリオンビール(豊見城市、村野一社長)は25日午前、東京証券取引所のプライム市場に上場した。沖縄県内で製造業の上場は初めてで、最上位のプライム上場は5社目。
オリオンはさらなるブランド価値の向上で、県外や海外での事業拡大を加速させる。取引開始直後から買い注文が殺到し、初値が付かないまま午前は取引を終えた。
 買い注文が相次いでいることについて、金融関係者は「『ジャングリア沖縄』との関係性やオリオンTシャツなど、ブランド力があるのは間違いなく、人気銘柄で注目度は高い」と分析した。

 東京・兜町の同取引所では村野社長らが上場を記念する鐘を打ち鳴らし、新たな門出を祝った。
 今回の売り出し株式数は2756万3200株で、需要に応じて主幹事社が既存株主から株を借りて発行するオーバーアロットメントは、413万4400株。
 株式の一部は、地元との関係構築や福利厚生などを目的に沖縄銀行、琉球銀行、琉球海運にそれぞれ58万8200株ずつ、沖縄海邦銀行に35万2900株、オリオンビール従業員持株会に12万5200株を売り渡す「親引け」を実施する。(東京報道部・島袋晋作)

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【速報】オリオンビール買い注文が殺到 午前は初値が付かず 東証プライム上場
上場を記念するセレモニーに出席するオリオンビールの村野一社長(中央)ら=25日午前11時過ぎ、東京・兜町の東京証券取引所
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