南組の一員として綱を引いた新川(みーがー)区青年会長の上原真さん(33)は「綱打ちでは勝利を願い、力いっぱい綱を打った。引くタイミングも抜群だった」と喜んだ。
北方のメンバーで会社員の玉井栄哉さん(17)は「綱が途中で切れ、流れを引き寄せられなかった」と唇をかんだ。「連敗しているので、来年こそは強い綱を打ち必ず勝ちたい」と雪辱を誓っていた。
近年は綱に主に中国産のわらを使っていたが、今年は十分に確保できず、恩納村や金武町などから調達した。例年180メートルある綱は約60メートル短くなった。大綱引を主催する行事委員会の上原裕常実行委員長は「わらを提供してくれた北部の町村に深く感謝したい」と述べた。(南部報道部・国吉聡志)