沖縄三大綱引きの一つ「糸満大綱引」が旧暦八月十五夜の6日、糸満ロータリーから白銀堂までの県道256号であった。老若男女が北方(ニシカタ)と南組(へーカタ)に分かれ、五穀豊穣(ほうじょう)や無病息災を祈って綱を引き合い、南組が連覇を果たした。
主催者発表で約3万人が詰めかけた。
 南組の一員として綱を引いた新川(みーがー)区青年会長の上原真さん(33)は「綱打ちでは勝利を願い、力いっぱい綱を打った。引くタイミングも抜群だった」と喜んだ。
 北方のメンバーで会社員の玉井栄哉さん(17)は「綱が途中で切れ、流れを引き寄せられなかった」と唇をかんだ。「連敗しているので、来年こそは強い綱を打ち必ず勝ちたい」と雪辱を誓っていた。
 近年は綱に主に中国産のわらを使っていたが、今年は十分に確保できず、恩納村や金武町などから調達した。例年180メートルある綱は約60メートル短くなった。大綱引を主催する行事委員会の上原裕常実行委員長は「わらを提供してくれた北部の町村に深く感謝したい」と述べた。(南部報道部・国吉聡志)
五穀豊穣を願い3万人が熱く引き合う 沖縄三大綱引きの一つ「糸...の画像はこちら >>
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