古謝景春南城市長が市議会解散を通知した6日、議員19人は失職した。「大義はない」「残念」「市長の選択だ」。
不信任決議案を巡って賛否が分かれた議員たちはそれぞれ異なる受け止め方をした。

市長室へ向かう古謝景春南城市長=10月6日午前10時14分、同市役所

 古謝市長が中村直哉議長に解散を通知した午前11時過ぎ、議長室と同じフロアでは議会広報特別調査委員会が開かれていた。議員の失職で会議は中断。議員バッジを外す姿も見られた。
 野党の松田兼弘氏は失職の瞬間を議員控室で待ち構えた。「市民が選んだ議員の地位を任期途中で剥奪するとは市民への挑戦だ」と憤りを隠さない。“前市議”となった野党5人で抗議声明を発表した。
 与党ながら4度目の不信任決議の提案者となった一人、安谷屋正氏は無念さをにじませた。「辞職を期待していたが、解散に至り非常に残念。市長の判断なので受け止めるしかない」
 4度の不信任決議案にいずれも反対した与党の西銘幸太氏と普天間真也氏は広特委に出席していた。「本人がやっていないと言っている。市長の選択肢として受け止める」と西銘氏。
普天間氏も「議会解散は市長の権限。私たちが口を挟むことではない」と市長判断を尊重する考えを示した。(社会部・西口優子、西平光葉、塩入雄一郎)
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