沖縄県南城市在住の小中高生4人でつくる環境ボランティアグループ「ECOHONU(エコホヌ)」(リーダー・那覇国際高校2年の吉田陽季(はるき)さん)が呼びかけたビーチクリーンが9月23日、同市の志喜屋漁港多目的広場周辺であった。市内外から58人が参加し、45リットル入りの可燃ごみ50袋分、不燃ごみ9袋分を拾った。

 当日は大里南小の子どもたちや教職員も加わった。エコホヌは9月上旬、同校5年生の授業で活動内容を報告。海洋ごみの約8割が陸から来ていることや、沖縄の陸から流れたごみは海流に乗って米国に移動したり、太平洋の真ん中の「ごみベルト」に漂着したりしている現状を伝えた。
 エコホヌのメンバーは「陸のごみを拾えば、その分だけ海のごみを減らせる。ごみを出さない南城市を目指したい」と話した。
 エコホヌは休校が続いたコロナ禍に結成。海岸を散歩するうちにごみを拾い始めた。
 何がどれくらい落ちているか分析するようになり、海洋ごみに関する報告書を手がけるNGO団体「JEAN(ジーン)」(東京)に基礎データとして提供している。
(南部報道部・平島夏実)
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