沖縄県立芸術大学の元学生の女性が音楽学部の男性教授からセクハラを受けたと訴えている問題で、大学側はハラスメント防止策として、個人授業の記録(録音・録画)の徹底や学内への防犯カメラの設置を検討している。卒業生有志が9月11日付で出した質問状に、波多野泉理事長名で回答があった。
10月2日付。教授に対する調査の終了時期は未定だという。
 また、後期授業について学生にアンケートを実施し、この教授の指導を望まない場合は別の教員が担当するとしている。
 有志は、男性教授が調査開始後の9月に小学校の総合的な学習の講師を務めたことも問題視。大学側は、教員の学外活動の制限は法的な観点から難しいとしつつ、教授から「教育関係機関や公的機関からの依頼による同様の活動は自粛する」との申し出があったと明らかにした。
 有志は「ハラスメントは昔からあり、構造的な問題をはらんでいる。2024年に防止・対策規定を大幅に見直したというが、また起こってしまった。根本的な改善策を考えてほしい」と訴えた。(社会部・真栄里泰球)
元学生がセクハラ被害を訴えた沖縄県立芸術大、再発防止へ授業の...の画像はこちら >>
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