気温30度以上の「真夏日」が観測史上最多となった沖縄県内。暑い日が続き、家電の売れ行きやプールの利用者数、農作物に影響が出ている。

 ヤマダ電機那覇本店の担当者によると、例年は売り上げが落ち込む10月になっても、長引く暑さの影響で今年はエアコンや冷蔵庫が売れている。売り上げは昨年に比べおよそ1・5倍。担当者は「いまだに扇風機やクーラーの問い合わせがある。暖房などの冬用家電の入荷が始まっているが展示できていない」と話す。
 毎年5~9月に営業している糸満市の西崎レクリエーションプールの利用者数は、昨年まで5万人台だったが、今年は過去最多の6万7千人に達した。
 9月末に今年の営業を終えたが、現在も1日1件のペースで営業確認の問い合わせがあるという。担当者は「まだまだ暑い。12月まで問い合わせがくるんじゃないか」と苦笑いした。
 家庭菜園歴7年超の仲間芳さん(71)=宜野湾市=は自宅ベランダでサニーレタスやミズナを水耕栽培しているが、今年は生育が思わしくない。「適温だと青々と育つが、暑さに負けて、しなしなとしている。食べてもシャキシャキした歯応えがない」と声を落とす。「農業というのは天気次第のものだけど、今年の暑さは異常だね」とつぶやいた。
(社会部・又吉嘉例、西口優子)
沖縄の量販店「暖房家電が展示できない」 10月も続く真夏日 ...の画像はこちら >>
編集部おすすめ