第1回会合が9月29日、公民館で開かれた。区民をはじめ村観光協会、国頭漁業協同組合などの関係者が集まり、開催へ向けて士気を高めた。
フーヌイユ漁は300年の歴史があるとされる。ひき縄で釣り上げたシイラをすぐに解体、塩漬け、天日に干して干物にする。
鮮度保持が難しいシイラを長期保存するための工夫として始まり、食料確保に苦労した時代に貴重なタンパク源だった。
以前は恒例行事として祭りを開催し、干物を求めて県内外から多くの客が訪れた。だが、2020年に新型コロナ禍で中止になって以降、人手不足や高齢化の課題があり、開催が途絶えている。
「せっかく宜名真で受け継いできた伝統の食文化だ。残さなければ」。今年、周囲に呼びかけた区民の宇良宗廣さんは「区民が大事にしてきたフーヌイユ。
区が主体となり、実行委が立ち上がった。地域がにぎわい、伝統を広める機会を5年ぶりにつくろうと、区民が一丸となっている。