[おきなわキラ星企業!](153)てびちのてーすけ
 南城市佐敷の小さな通りに、ピンクの豚がゆるく出迎える店があります。てびち専門店の「てびちのてーすけ」。
店主の上原啓輔さんは、自他ともに認める“てびちオタク”です。
 鍋の前に立って豚の脂を落とし、うまみを閉じ込める作業を繰り返すと、皮はプルンと、骨まわりはトロリとした食感になります。初めて食べた客は軽やかな味に驚くそう。食べやすさも追求。箸でホロッと崩せるようなカットにし、臭みを抑える下処理などにこだわっています。
 人気メニューは「てびちそば」。塩ベースのてびちはトロトロで、手を汚さずに食べられます。透明のスープと生麺の相性は抜群。南城市で人気の馬天豆腐のゆし豆腐をトッピングするのもオススメです。
 火を落とすタイミングひとつで味が変わるため、上原さんは昼の客が引けた後も、黙々と鍋を見つめます。「家庭で育まれた味を、次の時代の食卓へとつなげたい」との思いから、常温保存できるレトルト商品の開発も進めています。沖縄のソウルフードを次世代につなぐため、研究を続けるつもりです。

 てびちが苦手な人も、きれいに食べ終えて帰っていく同店。家でも、旅先でも変わらない“南城の味”をぜひ味わってください。(南城市商工会・玉城暁成経営指導員)
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 てびちのてーすけ 南城市佐敷字新開1の238 シャンポール佐敷 電話070(8996)4815インスタグラムはhttps://www.instagram.com/tebichinoteesuke?igsh=MXE3ZG5yamtncWh3eg==
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皮はプルン、骨まわりはトロリ 食べやすく軽やかな味の豚足に驚く客 沖縄・南城市の「てびちのてーすけ」
上原啓輔代表
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