旧暦8月15日に当たる10月6日の前後、那覇市内各地で十五夜の獅子舞があった。市内で演舞するのは、首里汀良町、首里末吉町、首里真和志町、上間、大嶺、安謝の6地域。
古くから受け継がれている獅子が集落の五穀豊穣(ほうじょう)や悪疫払いのために舞い、多くの観客を魅了した。(社会部・末吉未空)
 500年以上続き県内最古の歴史を持つとされる首里汀良町の獅子舞。1987年に市の無形民俗文化財に指定された。
 4日の十五夜祭には多くの観客が詰めかけた。演舞は空手の型から発展したとされ胴体の色鮮やかな毛が特徴だ。
 汀良町獅子舞保存会の子ども会メンバーとして舞台に立った玉城琉心さん(11)は、「観客がいっぱいいてびっくりしたけど楽しかった」と話した。山城丈さん(10)は「やっぱり獅子の迫力はすごい」と声を弾ませた。
 獅子舞を見に来た双子の宮平晄希ちゃん(3)、紬希ちゃん(3)は「(獅子の)顔とか目がかわいい」「もっと見たい」と目を輝かせた。母の志麻子さん(38)は、数年前に亡くなった自身の父が首里汀良町の自治会長を務めていた。「今年も伝統が受け継がれていてうれしい。父も喜んでいると思う」と笑顔を見せた。
「迫力すごい」 500年続く沖縄最古の獅子舞、十五夜に勇壮に...の画像はこちら >>
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