[胃心地いいね](851)西原町森川74の4
 つるっつる、もちもちの食感が病みつきになる生麺が魅力。コクがありながらも癖を感じさせない豚骨ベースのスープとの相性も抜群で、思わず、お替わりが欲しくなってしまった。

 「麺は兄がこだわって作る自家製麺、スープは親から習った味なんです」。そうほほ笑むのは、店長の金城照子さん(63)。10人きょうだい末っ子の三女で、創業者で四男の兄から2007年に店を引き継いだ。
 当初は浦添市前田で8年間ほど営業したが、立ち退きで一時閉店に。「6年ほど遊んでいた」が、家族や知人、常連客から復活を望む声を受けて21年4月に今の場所で開店した。
 自家製麺は五男で店主の石川康浩さん(69)が手がけ、自家製ヨモギや津堅島産モズクなどを練り込む多彩な麺が自慢。スープは金城さんがソーキや軟骨などのゆで汁を生かし、カツオと昆布で風味豊かに仕上げる。
 よもぎ麺、もずく麺、沖縄そば麺の3種が基本だが、長命草などを練り込んだ限定麺を出すこともある。じっくり煮込む軟骨ソーキやてびち、砂糖じょうゆで煮込む本ソーキなどそれぞれのメニューで麺が選べるのもうれしい。
 人気は、器を緑に彩るよもぎ麺の「よもぎ軟骨ソーキ」(千円)。本ソーキや軟骨ソーキ、三枚肉、てびちが入った「お肉全のせ」(1200円)の他、ざるそば(900円)などもお薦めだ。
 限定の「ヤギそば」や「骨汁」「そばサラダ」など多彩なメニューに目移りするが、外せないのが「じゅーしー」(250円)。
何度も口にしたくなる主役級の味わいが舌を喜ばせる。
 家族で受け継いだ味にリピーターは絶えず、「おいしい」の笑顔が励みになると金城さん。一緒に店を切り盛りする長女彩乃さん(33)を横目に「ちゃんと味を継ぎたいね」と笑った。(浦添西原担当・新垣玲央)
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つるつるもちもち生麺と豚骨ベースのスープが相性抜群 西原町・そば処 よもぎ家 立ち退きで閉店「遊んでいた」けど…常連が復活熱望
常連客や観光客らでにぎわう「そば処 よもぎ家」=14日、西原町森川
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そば処 よもぎ家
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