海外の県人会に三線寄贈や緑化活動など　５団体・企業を表彰　タイムス地域貢献賞 (2025年10月26日)

　地域に根差した活動で、社会に貢献している個人や団体をたたえる「第１８回タイムス地域貢献賞」の贈呈式が２５日、那覇市久茂地のタイムスホールであり、５団体・企業に賞状や花束が贈られた。

タイムス地域貢献賞を受賞した（前列左から）世界の兄弟へ三線を贈るプロジェクトの勝連盛豊代表、真栄平はなの会の金城功会長、楽友協会おきなわの根間安代理事、（後列左から）ぎのわん歌謡友の会の吉川勇会長、光建設の徳元猛代表取締役＝２５日、那覇市・タイムスホール（小宮健撮影）

　団体では、海外の沖縄県人会に三線を寄贈し続けている「世界の兄弟へ三線を贈るプロジェクト」（うるま市）、地域の緑化活動や戦跡の清掃を行う「真栄平はなの会」（糸満市）、音楽を通して誰もが社会とつながる活動をする「楽友協会おきなわ」（那覇市）、２００１年からチャリティー歌謡ショーを続けている「ぎのわん歌謡友の会」（宜野湾市）が受賞した。

　企業では、廃材を再利用した「親子木工教室」を開催し、中学校へ講師を派遣している「光建設」（糸満市）が受賞した。
地域に夢「今後も」　受賞者ら喜び胸に

花束を贈られ祝福される地域貢献賞の受賞者＝２５日、那覇市・タイムスホール（小宮健撮影）

　那覇市久茂地のタイムスホールで２５日に開かれた「第１８回タイムス地域貢献賞」の贈呈式には、多くの関係者が駆け付け、受賞を祝った。受賞者は喜びを胸に、地域貢献への思いを新たにした。
　世界の兄弟へ三線を贈るプロジェクト（うるま市）は、これまでに１５３丁を寄贈した。勝連盛豊代表は「フランス国立音楽博物館への三線の寄贈を実現したい」と力を込めた。
　真栄平はなの会（糸満市）は、市真栄平の県道２５０号沿いで美化活動を行う。金城功会長は「受賞を糧に、今後も真栄平をきれいにする」と意気込んだ。
　楽友協会おきなわ（那覇市）は、クラシック音楽の普及や、不登校支援に取り組む。根間安代理事は大城伸悟代表理事の代読で「受賞を機に、課題解決への支援が広がることを願う」と期待した。
　ぎのわん歌謡友の会（宜野湾市）は歌謡ショーを開き、累計８００万円以上を市社協などに寄付した。吉川勇会長は「多くの方の支えに感謝し、今後も心一つに活動に励む」と語った。
　「親子木工教室」やＰＢＬ授業（課題解決型学習）を通して、地域の子どもたちにものづくりの楽しさを伝える光建設（糸満市）の徳元猛代表は「これからも地域のために活動を継続する」と決意した。

　沖縄タイムス社の瑞慶山秀彦社長は「長年、地道な活動を続けている皆さまに敬意を表する」とたたえた。（社会部・西口優子）

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タイムス地域貢献賞を受賞した（前列左から）世界の兄弟へ三線を贈るプロジェクトの勝連盛豊代表、真栄平はなの会の金城功会長、楽友協会おきなわの根間安代理事、（後列左から）ぎのわん歌謡友の会の吉川勇会長、光建設の徳元猛代表取締役＝２５日、那覇市・タイムスホール（小宮健撮影）">