【森田のりえ通信員】米国の南加県人協議会は19日、ロサンゼルス市の小東京にあるアラタニ劇場で第43回育英奨学金授与式と親睦演芸会を開いた。日米文化の懸け橋となり活躍しているとして、沖縄県系2世の濱川泰世さん(17)ら5人が奨学金の受給対象に選ばれた。

 泰世さんの母親は那覇市首里出身。渡米後、沖縄芸能の盛んな様子を見てわが子にも習得してほしいと願い、幼い泰世さんを連れて三線に取り組むようになった。
 沖縄音楽に接して育った泰世さんは、2012年から石原信雄民謡講習所で三線を習い始めた。沖縄で行われた琉球民謡コンクールで19年に新人賞、3年後の22年には優秀賞を受賞した。
 現在は北米沖縄県人会関連のイベントに参加し週1度、初級三線クラスで教師を支援している。
 将来の夢は皮膚科医という。「子どもの頃から皮膚が弱く苦労をしたので、自分と同じ状態で悩む人たちを助けたい」と目を輝かせた。
(写図説明)沖縄の芸能文化に親しみ、将来は医師を目指す濱川泰世さん
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