沖縄市胡屋の沖縄こどもの国で22日、飼育員がゾウに転倒させられた後、鼻と前脚で押さえつけられ、右肩甲骨と肋骨を折る重傷を負った。飼育員は病院に救急搬送された。
園によると、事故直後から意識ははっきりしており、診療後は立ち上がって歩ける状態だったという。来園者に危険が及ぶことはなかった。
 事故は22日午後4時40分ごろ、インドゾウのメス「琉花」の飼育舎内で、定期採血作業中に発生した。園によると、ゾウ担当の飼育員3人と監視役の獣医師、職員の計5人態勢で週1回の採血業務をしていた際、ゾウが突然頭を振り、餌を与えていた飼育員を転倒させた。さらに、倒れた飼育員を両前脚と鼻で数秒間圧迫した。
 園は事故2日後の24日、ホームページに「ゾウによる転倒および圧迫事故について」と題したお知らせを掲載した。再発防止策として(1)今後はおりや柵越しに健康管理などを行う方法へ業務手順を変更し、飼育員の安全性を高める(2)現行のマニュアルを改定し、業務手順などの明確化を図るとともに、ゾウの健康管理にも十分配慮した方法で行う-などを挙げている。(中部報道部・吉川毅)
ゾウが飼育員を鼻と脚で押さえつけ、肋骨折る重傷 沖縄こどもの...の画像はこちら >>
編集部おすすめ