【北谷】31日のハロウィーン当日に仮装した若者や観光客らで混雑する北谷町美浜地区で、町は今年初めて本格的な交通規制を実施する。年々深刻化する渋滞やマナーの悪化を受け、町が独自に決定した。
基地・安全対策課の担当者は「トラブルや事件事故を未然に防ぐための措置として実施する」と説明している。
 町内ではハロウィーン当日、 美浜地区を中心に深刻な渋滞が発生。通常15分で通過できる道路が1時間近くかかるなど、車がほとんど動かなくなる時間帯もあるという。
 アメリカンビレッジ周辺では今年も多数の来訪者が見込まれることから、町と沖縄署の警察官が連携して規制にあたる。
 これまでも美浜の駐車場では出入り制限を行ってきたが、道路を対象とした規制は今回が初めて。31日午後8時から翌11月1日未明にかけて車両通行を制限し、歩行者の安全確保と交通の円滑化を図るという。規制対象はアメリカンビレッジやデポアイランド周辺の道路で、午後8時以降はタクシーとレンタカーのみの通行を許可する。
 町は「毎年、美浜地区一帯の混雑が恒常化しており、住民や観光客の安全を確保するため」と強調する。約5年前には、酒に酔った男が面識のない男性を殴ったり、飲食店従業員に暴行したりする事件が発生。トイレが仮装用ペンキで荒らされるほか、ごみのポイ捨てや騒音、路上飲酒などの迷惑行為も問題になっているという。
 アメリカンビレッジで飲食店を営む男性は「毎年この日は人出が多過ぎて、掃除などの後片付けも大変。にぎやかなのはいいが、安全面などを考えればやむを得ない」と理解を示した。
(中部報道部・垣花きらら)
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