那覇市議会、奥間綾乃市議を厳重注意へ　息子の音楽ライブ参加で翌日の本会議欠席 (2025年11月1日)

　奥間綾乃那覇市議（４７）が、議案の採決がある１０月８日の市議会最終本会議を欠席したことを巡り、市議会は３１日、各派代表者会議を開き、坂井浩二議長から奥間氏に厳重注意する方針を全員の賛成で決めた。厳重注意の理由には最終本会議の欠席のほか、これまでの委員会の欠席や不適切と捉えられるＳＮＳ投稿などが含まれる。

（資料写真）那覇市役所

　奥間氏は７日に東京で開かれた成人の息子の音楽ライブを見に行き、翌８日の最終本会議を休んだ。

奥間綾乃那覇市議

　市議会の会議規則では、疾病や育児などのやむを得ない事由で出席できない場合は、理由を付けて事前に届け出る。
　奥間氏は「一身上の都合」として欠席届を出していたが、坂井議長は市民や市議から指摘を受け、７日に奥間氏に電話し沖縄に戻るよう伝えていた。
　坂井議長は今後、奥間氏と面会した上で厳重注意する意向だ。「本会議はライブの翌日。沖縄に帰れたのに、欠席したことに問題がある。議員は一般職ではない。議会人の役割として、採決に参加しなければいけなかった」と指摘。「いま一度、全議員で襟を正す機会にしたい」と述べた。
■議決の責任重い　江藤俊昭大正大学教授（地方政治論）の話
　最終本会議は議案などに対し議会の意思を決める議決がある最も大事な日。基本的には欠席するべきではない。（奥間氏は）「欠席届を出して堂々と休んでいる」と話していたようだが、議決の責任の重さをどれだけ理解しているのだろうか。

プライベートとの兼ね合いで出られないことはあるだろうが、市民の負託を受けて議会に出ているので、議長や他の議員に相談して選択しても良かった。そのくらい慎重に考えるべきであったと認識してほしい。今回を機に「やむを得ない事由」は具体的にどのような場合かを考えてほしい。

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