沖縄署は「津波防災の日」の5日、比屋根交差点(沖縄市)とイオンモール沖縄ライカム近くの島袋南交差点(北中城村)を結ぶ県道85号の全4車線(約3キロ)を一方通行にした。津波の発生を想定した同署では初めての訓練で、災害時の渋滞緩和や警察官の対応力向上が目的だ。

 避難時は徒歩での高台避難が原則。一方で、昨年4月の台湾東部沖地震後に発令された津波警報を受け、県内では車での避難による交通渋滞が各地で起きた。
 この日は、同署の警察官らが交差点の信号を手動で操作できるように切り替え、標高の低い比屋根交差点向けの車線は通行止めに。交通規制訓練は午前10時45分ごろから約15分実施された。
 同署交通対策課の真謝守次(もりじ)・企画規制係長は「災害後、車と歩行者の事故などの二次被害が発生しないよう、警察官として日々研さんしていきたい」と語った。(社会部・豊島鉄博)
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