各地で相次いでいる交流サイト(SNS)を悪用した詐欺について、今年1月からの沖縄県内の被害は12日現在、暫定値で247件、約21億3300万円に上ることが県警のまとめで分かった。既に2024年1年間の132件、約13億9100万円を大幅に上回っている。

 県警組織犯罪対策課によると12日現在、著名人や専門家などをかたり金銭をだまし取るSNS型投資詐欺による被害は179件で16億4200万円。恋愛感情や親近感を抱かせて金銭を要求してくるSNS型ロマンス詐欺被害は68件で4億9100万円となった。
 9月末時点での傾向として、投資詐欺の被害者は30~60代が多い。ロマンス詐欺では男性が40~60代、女性が30~50代がそれぞれ多数を占め、幅広い年齢層が被害に遭っている。
 使われたSNSはLINE、インスタグラム、フェイスブックなど。現金を振り込むほか、指定されたアドレスに暗号資産を送るケースも目立っている。
 こうしたSNS型詐欺とは別に、警察官や検事などを装った特殊詐欺も増加しており、県警が巧妙化する詐欺への警戒を呼びかけている。(社会部・平良孝陽)
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