沖縄県警は14日、沖縄署で拘留中だった20代男性の自殺事案に関し、留置場の管理業務の指導改善を怠ったとして、当時、署の留置管理課長だった50代男性警部を戒告の懲戒処分とした。
 また、懲戒処分に至らない「監督上の措置」として、当時の署長や副署長、当日留置管理に携わっていた警部補ら6人を訓戒、2人を注意処分とした。

 今年4月、拘留中の男性が衣服で首をつっているのを巡回中の警察官が発見。その後病院で死亡が確認された。
 県警によると、男性を最後に確認したのは4月16日午前4時40分ごろ。1時間44分後の午前6時24分に首をつっているのが発見された。その間、留置管理担当の警察官らは男性の居室を巡回しておらず、本来必要な対応が取られていなかった。県警は再発防止策として留置業務の研修の強化などを挙げた。
 県警の田中真実警務部長は「本件を重く受け止め、留置業務の管理強化、職員に対する研修の充実などを徹底し、再発防止に努める」とのコメントを出した。
留置場で20代男性が自殺 沖縄署が巡回怠る 県警、警官9人を...の画像はこちら >>
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