「ミシミシと地盤が崩れるような音がした」　沖縄・中城村で土砂崩れ　ユンボや破砕機が埋もれる【動画あり】 (2025年11月15日)

　沖縄県中城村伊集で１４日夜、土砂崩れが発生しているのが確認された。村によると、ハートライフ病院裏手の斜面の一部が横幅最大１００メートル、高低差約７０メートル、奥行き約３７０メートルにわたり崩れた。

崖下の産業廃棄物中間処理施設に土砂が流れ、ユンボ９台と破砕機が土砂に埋もれた。破損している可能性が高い。施設管理者で解体工事業の西原環境開発は被害総額を約１５億円と見積もっている。

中城村伊集で起きた土砂崩れ。道路の一部が崩落し、ガードレールが宙づりになっている＝１５日午後２時５４分、中城村伊集（喜屋武綾菜撮影）
ハートライフ病院の裏手で発生した土砂崩れ。道路が崩落している＝１５日午後４時１９分、中城村伊集（小宮健撮影）

　近隣住民によると、１４日午後８時ごろ「ミシミシ」と地盤が崩れるような音がした。西原環境開発の従業員が同午後９時に現場を訪れると、旧県道３４号が崩れ、大量の土砂とガードレールが流れていた。土砂はハートライフ病院の８０メートル手前で止まったため、病院への被害はない。

ハートライフ病院の裏手で発生した土砂崩れ。道路が崩落している＝１５日午後４時３３分、中城村伊集（小宮健撮影）
土砂崩れで倒れたガードレール＝15日、沖縄県中城村伊集

　１５日に現場を訪れた西原環境開発の瑞慶山学社長（４６）は、ユンボや破砕機の破損、道路が封鎖されて現場に行けず約２年間は解体作業ができないと見積もり約１５億円の被害を訴えた。「最悪。従業員をどうやって養っていけばいいのか。

県道が崩れたから、県が復旧の対応をすぐにしてほしい」と求めた。

中城村伊集で起きた土砂崩れ。道路の一部が崩落し、ガードレールが宙づりになっている＝１５日午後２時５４分、（喜屋武綾菜撮影）

　沖縄電力によると、１４日午後８時半ごろから１０時５分ごろにかけて、中城村伊集や和宇慶で停電が発生した。ハートライフ病院は蓄電池に切り替えたため、病院への影響はなかった。（中部報道部・又吉朝香、社会部・吉田光）

土砂崩れで埋もれたミキサー車やユンボ＝15日、沖縄県中城村伊集

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中城村伊集で起きた土砂崩れ。道路の一部が崩落し、ガードレールが宙づりになっている＝１５日午後２時５４分、中城村伊集（喜屋武綾菜撮影）">